講演会・堀潔が歩いた道・東京 2011年7月3日(日)


堀潔が歩いた道・東京
画家堀潔が描き歩いたルートをマップに記し、まち歩きのようにたどりながらその行動を分析します。
また、描かれた街並や建築物などを建築史的見地から解説します。

【日  時】7月3日(日)10時30分~12時30分
【会  場】新宿歴史博物館 2階講堂
【講  師】中谷礼仁(早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科准教授)
【定  員】80名
【料  金】500円
【申込み】6月24日(金)必着。

※web上からお申込になる場合はこちらを参照ください。

1ヶ月ぐらい前、博物館の方が来訪。堀潔さんと言う絵描きさんの描いた東京の風景について論じてくれとの由。寡聞にして知らず、詳しく話を聞く。

・1600枚ぐらいの生涯を通じた定型の東京風景

・小学館の図鑑の挿絵なども描いていた(あの、『保険と人体の図鑑』とな!)

ここら辺で興味爆発。もしかしたら、ある人と街との貴重なライフログになるかもしれないと思い、パイロット版を作成。年ごとによって推移する彼の歩いた足跡の意味を検討します。Google apiの至って素朴な使い方ですが、生涯、定型、年代がはっきりしていることは魅力的。既に面白いことが分かりつつあります。

(追記)こんなことを分析してお話させていただく予定です。

・焼け跡で人は何を描くか(戦前から戦争直後の移行時期の特徴)

・都市の大規模再開発にて人は何を描くか(東京オリンピック前後)

・晩年に描いた場所はどこで、それは何を意味しているか(1980年代)

・かれが生涯愛して止まなかった自分だけの場所(ずーっと描いている場所の魅力)

最近の動体的な歴史を目指す私にとってはとてもいい対象なので勉強中です。絵がとてもかわいい。

rhenin について

中谷礼仁(なかたに のりひと)歴史工学、アーキオロジスト。早稲田大学建築史研究室所属、教授、千年村プロジェクト、日本生活学会、日本建築学会など。著書に『動く大地、住まいのかたち』、『セヴェラルネス+』など。
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