近刊予告:人物註500越え。The Last acetate book, 中村敏男著『日記の中の建築家たち』acetate022


出版元の編集出版組織体アセテートの公式ページを公開しました。一部、内容を読めるようにしてあります。(20150729)

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表紙:ガラスの家(撮影:マイケル・モラン)

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当方が主宰していた編集出版組織体アセテートの最後の書籍、
中村敏男著『日記の中の建築家たち』acetate022が印刷まぢかになりました。
中村敏男氏は、以下のプロフィールにもあるように、国際的建築雑誌『a+u』(新建築社)の初代編集長でした。海外の建築運動にまで飛び火した様々なパラダイムを提案した名編集長でした。
一方で氏は毎日50年、日記をつけているのですが、今回はその日記を駆使した著作になっています。2010年から2年間『建築雑誌』で連載したものがもとですが、これまで綿密なチェックを加え、大幅な補筆がなされています。というわけで概要はこんな感じ。

〜本書は、雑誌『a+u』の初代編集長であった中村敏男が1953年から刊行時点の2015年現在まで書き続けている日記を下敷きとした回想録である。
日記には某日の某人が、夜会の席でつけていたネクタイの色まで記されている。20世紀後半の世界的な近代建築の動向が具体的な日々の出来事からつづられた書はこれ以外にない。私たちは幾人もの建築家、建築史家たち、遺された人々の等身大の動きを知ることができるだろう。〜

目次は以下の通りです。
1 『近代建築』の頃…… 6
2 鹿島出版会の頃…… 12
3 『a+u』の誕生…… 19
4 磯崎特集とカーン特集…… 25
5 ニューヨーク・ファイヴ…… 32
6 “インスティテュート”(IAUS)…… 39
7 ホワイト・アンド・グレイ…… 47
8 『a+u』の写真家たち…… 53
9 ガラスの家…… 61
10 グロピウス邸からシンドラー邸へ…… 68
11 アンビルト・アーキテクトたち…… 75
12 ロサンゼルスの建築家たち…… 82
13 アルフレッド・ロート教授とチューリッヒ 1…… 88
14 アルフレッド・ロート教授とチューリッヒ 2…… 94
15 アルド・ロッシのこと…… 100
16 ミラノ・コモ・アスコナ…… 107
17 すべての建築がホラインである…… 114
18 ウィーンで会った建築家たち…… 122
19 ル・コルビュジエをめぐる人々…… 129
20 ロンドンの建築家たち…… 140
21 アムステルダムの建築家たち…… 152
22 ドイツ日記 1 ─ マンフレッド・シュパイデルのこと…… 162
23 ドイツ日記 2 ─「近代建築」をたずねて…… 169
24 プリツカー建築賞の人々…… 180
25 忘れえぬ人々、二人の韓国人建築家…… 190
人物註…… 198
初出一覧…… 221
著者略歴…… 222

英語版があれば売れそうですね。有名無名を問わず、出てくる人物の情報を片っ端から調べました。巻末人物辞典は500名を超えています。その名前の羅列そのものが時代というべきか。ロッシとのガード下でのはしご酒の話など、人となりを的確に伝えます。
中村氏は、この日記そのものを後世に伝えるつもりはないらしいのです。日記は私的なものであるからとのこと。本書を刊行するにあたり、その日記が確実に存在したことを伝える必要がありましたので、以下にその概要を示します。皆様のもとにそのエッセンスを残しておいてくださいませ。以下収蔵場所の写真です。

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保管場所:中村敏男邸2階書斎机下
大型(A5判):38冊
中型(B6判):14冊
小型(A6判):1冊
合計53冊
マルゼンキャンバス地ほか(2015年1月27日現在)

もうすぐ皆様のもとに届きます。取扱書店などのちに紹介します(これから交渉開始)。

中村敏男(なかむら・としお)プロフィール
1931 年11 月6 日、東京・王子に生まれる。姉二人の末っ子。父は典型的銀行員。二浪して早稲田大学第一理工学部建築学科に入学するも、中途退学。先輩たちのつてで『近代建築』編集部に入社、鹿島出版会編集部を経て、1969 年、新建築雑誌の創刊に加わり、誌名を『a+u』と命名、1995 年まで25 年間、取締役、編集長を務める。退社後はもっぱら翻訳書を出版する。ケネス・フランプトン『現代建築史』(2003)、アンソニー・ヴィドラー『歪んだ建築空間』(2006)、ピーター・ブランデル・ジョーンズ『モダニズム建築』(2006)など。編著に『Glass House』(2007)。

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rhenin について

中谷礼仁(なかたに のりひと)歴史工学、アーキオロジスト。早稲田大学建築史研究室所属、教授、千年村プロジェクト、日本生活学会、日本建築学会など。著書に『動く大地、住まいのかたち』、『セヴェラルネス+』など。
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