新連載「動く大地に住まう」『科学』5月号と「特集:都市史から領域史へ」『建築雑誌』5月号


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雑誌『科学』岩波書店にて新連載が始まりました。このブログでも旅行中、もう書けないかもしれないという一期一会の気持ちで書きためてきた記録(”on the edge tour”というタグで全部見れます)や4万枚ぐらいの写真やトラックログやyoutube上にもいくつかアップした動画記録をもとにして、文章としてきちんとしてまとめようとするものです。ブログにはブログの、文章には文章の価値があります。日本に帰ってきてから周辺研究も漁りつつ書いています。この旅行は多くの協力者なしには成立しませんでした。深く感謝します。

と同時に、日本建築学会発行の建築雑誌でも、都市史の展開系として最近興隆している領域史を扱った特集が行われています。伊藤毅先生のインタビューが掲載されているのですが、東日本大震災以降の危機意識を後衛たる歴史作業者がどのようにアプローチするかという問いが提出されていて、大いに共感しました。最近の都市史の現在を知るには格好の一冊です。

さて、4月25日に、校正をいただいたばかりの連載第三編目のネパール・カトマンズを、大地震が襲いました。旅行記に登場するカトマンズを一緒に歩いたナイスガイとは未だに連絡が取れません。今頃大活躍をしていると思います。というか思わずにはおれません。

『科学』の編集長と、前口上を書くことにしました。紹介がてらあげておきます。

〜大地は動いている。特にユーラシアプレートは日本の南北軸をつらぬき、国土の地形、地質成立の与件となっていた。のみならず、インドネシア、インド、イラン、地中海を通じてジブラルタルまで、ユーラシアプレートの境界圏は途切れることなく続いている。いくつもの文明の誕生と崩壊がその境界圏で起こっていた。どのようにして文明が生まれ、いかに人々は住み続けてきたのか。実際の訪問に基づき、各地で展開する《人間の場所》を活写する連載〜

今後、15編ぐらい書きたいと思っています。変わると思いますが、現状の構想は以下の通りです。現在第二部を書いています。同じ目で沖縄などにも目を向けられればと思います。

1部 buildinghood への気づき

1 buildinghood への気づき 土地の形、人の住まい ウッタラカンドの奇跡の村

2 移動した文明 孤島のドーラビーラ遺跡

3 溜まりのbuildinghood ネパール・カトマンズ

2部 建築の父、建築の母

4 ザグロス山脈を疾走する

5 石は建築の父、土は建築の母

6 育ちゆく大地 イランの集落で学んだこと

3部 グローバライゼーションと付き合う方法

7 天上の都市・マルディン

8 カッパドキアの自力ホテル建設

9 「生き方は二つ、マフィアになるか、戦うか」シシリア・ベリーチェ地震からの復興

4部 石の重さ

10 神の国はあるのか アテネ、クレタ、デルファイ

11 伽藍は黒かった サントリーニ島のサバイバル戦略

12 巨石と遊ぶ マルタ共和国の石灰岩

5部 人間の場所、生存の場所

13 死を悦ぶ トラジャ

14 大地から縁を切ること スンバワ、スンバ島

15 人間の場所、生存の場所 ニアス島にて

御高配いただければ幸いです。

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rhenin について

中谷礼仁(なかたに のりひと)歴史工学、早稲田大学建築史研究室所属、教授、日本荒れ地学会、日本生活学会、日本建築学会などなど。その正体はResercher of temporal architectural expression.
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